2016年08月31日

残穢 -住んではいけない部屋-

2016年公開

ストーリー
『河童のミイラの話』
Mさんがまだ小学生の頃・・・九州にある親類の家に泊まった事があった。没落した炭鉱王の土地を買って建てたという古い家。その家には、当時の家の主が何処からか買い求めてきた河童のミイラがいると言われていた。夜中に寝苦しくなって目が覚めたMさんがトイレに行こうとすると、突然何処からか地鳴りのような風音が聞こえてきて・・・。それは、普段母から“決して入るな”と言われていた部屋から聞こえてくるようだった。何気なく、その部屋の扉を開けたMさん。音は低い唸り声で・・・地面を這う、黒い人影のような物体が、こちらに迫って来る!間近に迫ったその黒い手は、まるで焼けただれたような手で・・・怯えて逃げたMさん。その手が河童のものだったかどうかは、今も分からない・・・。

“私”(竹内結子)は、作家だ。小説を書くのが本業だが、半年程前から怪談雑誌に連載を持っていて、読者から募集した奇妙な体験談をもとに短編を発表していた。2012年、5月。都内の大学で建築デザインを学ぶ女子大生から、その手紙は届いた。名前は仮に・・・久保(橋本愛)としておこう。ミステリー研究会の部長も務めるという久保は、当時 入学から2年を過ごした学生寮を離れ郊外のとある街で一人暮らしを始めたばかりだった。久保の部屋は、築10年、5階建ての賃貸マンションの202号室。久保は、その部屋に何者かの気配を感じ取っていた。和室の方から延々と箒で掃くような音がするというのだ。そして季節が秋になった頃、久保から“私”に、続報が届いた。和室の方を見ていると音がしない事に気付いた久保だったが、視界に和室が入っていると、逆に気になる。そこで和室に続くふすまを閉じた所・・・またあの箒で掃くような音が再開したので、思い切ってふすまを開けると、一瞬着物の帯のようなものが見えたというのだ。恐らく天井から紐を垂らし、首を吊った女性の帯が床を擦り、箒を掃くような音に聞こえた・・・と久保は考えているのである。その書面を読んだ“私”は、過去に同じような話があった事を思い出す。保管していた過去の封書を探すと、2年前に届いた封書が見付かった。何と、差出人の住所は同じマンションだ!その内容は、当時405号室に住んでいた屋嶋(笠木泉)という女性からのもので、同じように床を掃く音が聞こえ・・・霊感の強い娘(川北れん)が何も無い天井を見上げて「ブランコ」と笑ったというのである。その後、娘はウサギの人形の首にロープを巻き、「ブランコ」と言ったらしい。そう、娘には首を吊った霊が見えていたのだ!“私”は、久保に405号室を見に行って貰う事にする。現在、その部屋には別の家族が入居しているようだ・・・。

202号室と405号室。横並びでも、縦並びでも無いのに、何故同じ霊が現れたのだろう?久保は、そのマンションに関する調査を開始する。その結果、マンションが建ってから現在に至るまで、自殺者はいなかった事が判明した。久保がマンションに戻ると、隣の部屋である201号室に、飯田章一(橋本一郎)という男性とその家族が引っ越して来たところだった。飯田はマンションの家賃が相場より安いので、このマンションで何かあったのだろうかと心配していたが、丁度その事を調べて来た所だった久保は、「何も無いそうですよ」と答え、飯田を安心させるのだった。そしてそれから半年後。久保からまた手紙が届く。久保の部屋の、前の住人の消息が分かったというのだ。偶然、前住者である梶川(渋谷謙人)の勤め先を知った久保は、梶川の職場である家電量販店まで会いに行くが・・・既に一年前に、その男は死んでいた。あのマンションに引っ越した頃から、梶川の様子がおかしくなったと職場の元同僚(リー中川)は語る。梶川は、それから四か月後、別のアパートへ引っ越して・・・自殺したのだ。久保はそのアパートを訪ね、大家(稲川実代子)に話を聞く。「何か前のマンションの事を言っていなかったか」と尋ねる久保に、大家は「赤ん坊はいるか?」と聞かれた事を思い出す。そして、梶川の死体が発見される前夜・・・梶川が訪ねて来て「すいません」と謝っていた夢を見たと話す、大家。それは、どこまでが夢なのか、現実であったのか・・・本人にも分かっていないのだ。そんな夢を見て、不吉な予感がした大家は、朝一番で梶川の部屋へ行き、死体を発見したのである。梶川は、自室で首を吊って死んでいた・・・。現在、その部屋には山本(成田凌)という男が住んでいた。事故物件は、家賃が安いから、気にせず暮らしているのである。

梶川が自殺したように、自分も霊に殺されるのでは・・・と恐れる、久保。久保が自分の部屋に戻ると、隣に住む飯田の妻である栄子(篠原ゆき子)が、「この辺で、放火とか空き巣とか、無いでしょうか?」と、奇妙な事を尋ねて来た。ここに越してきてから、公衆電話から不気味な電話がよく掛かってくるらしい。久保は、各部屋に問題があるのでは無く、マンション全体に問題があるのでは・・・と考え、“私”はそのマンションが建つ前にあった何かに、問題があるのでは?と考える。“私”は久保と合流し、調査を開始する。マンションの向かいに住む、益子(川面千晶)に話を聞くと、マンションが建つ前は駐車場と小井戸(菅野久夫)という老人が住む屋敷があったらしい。小井戸家は地元でも有名なゴミ屋敷で、小井戸が死んでいるのを発見したのは、当時の町内会長である秋山(十貫寺梅軒)らしい。早速、詳しい事を秋山に聞きに行く、“私”と久保。秋山は、「屋敷の中の空間がゴミで塞がれていた」
と語る。町内会費を集めに家に立ち寄った秋山は、ゴミの山の上で孤独死している小井戸を発見したのだ。小井戸は病死であった。他に秋山が知っている事といえば、駐車場になる前にあった家に住んでいた老婆がボケて、縁の下に猫がいると言っていた事や、子供がグレてボヤ騒ぎを起こしたり、イタズラ電話を掛けまくったりしていた程度であった。秋山がこの土地に引っ越してきてから、その程度の事件しか無かった・・・という事である。調査を終え、帰宅した久保。隣室である飯田家は、いつの間にか引っ越してしまっており、空き家となっていたのであった・・・。

別の日、“私”と久保は、地元で古くから写真店を営む田之倉(不破万作)に話を聞かせて貰える事になった。駐車場になる以前、この土地には根本という家と高野という家(その後、小井戸の家が建った場所は、こちらだ)が建っていた。その昔、高野家から娘が嫁いだ日・・・披露宴から戻った両親だったが、母親・トシエ(塚田美津代)は奥の和室に入ったかと思うと、そこで首を吊って自殺したのだ。父親(長野克弘)は、帯が畳に擦れる音を聞いたらしく、“私”は、久保が聞いた音の主である霊は、このトシエであると確信する。次に、高野家と親しかった日下部姉妹(姉・小貫加恵、妹・滝本ゆに)に話を聞きに行く、“私”と久保。当時、トシエは赤ん坊の泣き声が一晩中聞こえるとノイローゼ気味だったらしい。更に、「赤ん坊が、家の床から湧いて出て来て泣くんだ」と、不気味な事を日下部に話していたという・・・。梶川も、引っ越す前に赤ん坊の泣き声に悩まされていた。そして小井戸も、家の中の空間をゴミで埋めていたのは、何かを見て恐怖したからではないか。そう考えると、全てが繋がる。そこまでの調査を終え、久保は一年の契約を残した状態で、マンションを引き払ったのであった・・・。

“私”は、今回の出来事を担当編集者である田村(山下容莉枝)に喫茶店で報告していた。トシエが自殺をしたのは、娘が結婚前に誰かの赤ん坊を身籠り、堕胎した事にあるのではないかと日下部姉妹は考えていたが、“私”には何かが引っ掛かる。トシエが生前言っていた、「赤ん坊が、家の床から湧いて出て来て泣くんだ」という証言から導かれるイメージは、複数・・・。その時、隣の席にいた怪談作家の平岡芳明(佐々木蔵之介)が声を掛けてくる。偶然居合わせた平岡は、“私”の話に興味を惹かれたようだ。『床からボコボコと赤ん坊が這い出てくる』ような話を、何処かで聞いた気がすると言い出す平岡。こういう話は、似たような話がある事も多いが、手繰ってくと同じ根本に辿り着く事もある。そういう話は、業が深い・・・いわゆる“ヤバイ話”なのだ。同席していた平岡を担当する編集者・河田(松林慎司)は、似た話というのが、『若者が廃屋に肝試しをした時に、赤ん坊が床から湧き出たのを見た話』であった事を思い出す。その廃屋にはかつて、嬰児殺しの犯人が住んでいて、殺した赤ん坊を床下に埋めて隠していたらしい。その廃屋のあった場所は千葉で、現在既に廃屋は取り壊されている。やはり、似ているだけで、違う話なのだろうか?

“私”は、新居を購入し、夫(滝藤賢一)と一緒に引っ越しをした。まだ荷造りが終わっていない状況だったが、その時平岡から封書が届く。中には、千葉の嬰児殺しに関する資料が納められていた。平岡は、喫茶店での話が気になって、あれから更に詳しく調べたのである。犯人の名は中村美佐緒(周本絵梨香)で、逮捕された美佐緒は過去の罪も自供する。過去に住んでいた長屋でも、毎年のように子供を産んでは殺していたというのだ。平岡の調べによると、長屋は取り壊されて更地となり、根本家と高野家が建てられたらしい。高野夫人は、赤ん坊達の怨霊によって・・・穢れに触れてしまったが為に、命を失ったのではないか?そう考える“私”。もしかすると、更に長屋が建つ以前に何かがあったのでは?と考えた、“私”は、久保や久保の属するミステリー研究会の助力を得て調査を再開する。結果、長屋が建つ前、そこにあったのは吉兼家であった事が判明する。

新居に、平岡がお祝いを持って遊びに来た。そして、その後の調査で分かった事を、“私”に報告する。僅か15歳で精神を患い、座敷牢で私宅監置された吉兼友三郎(山田純之介)。家族に暴力を振るったり、家に火を付けようとした為、拘束されたらしい。恨みを言う声が、“焼け・殺せ”と命じるのだと訴えた友三郎の言葉を、誰も信じる者はいなかった。友三郎は、座敷牢のトイレ部分から抜け出し、床下を徘徊する事が多々あったと知り、その事が美佐緒の件に結び付く、“私”。美佐緒は犯行の動機について、「床下から聞こえる声に命じられた」と供述していたのだ。床下から聞こえて来る声が、全ての元凶かも知れない・・・。美佐緒、小井戸、友三郎・・・皆、その声に命じられて凶行に走ったのでは?と考えた“私”は、更なる調査を始める。それがどんな結果を招くのか・・・その時は、誰も想像すらしていなかったのである・・・。

感想
○小野不由美の小説が原作の、ホラー映画です。

○読者投稿を元に小説を書いている“私”のところに、久保という人物から投稿が届く。久保は、最近マンションに引っ越したが、誰も居ない和室から箒で掃くような音がすると悩んでいた。久保とコンタクトを取った“私”は、過去このマンションに何か事件があったのではと考え、調査を開始する。少しずつ歴史を遡り調査を進めていると、根本にあったのは“私”達の想像を遥かに超えた、恐ろしい事件であった・・・という内容です。特に怖い物体が画面に映り込む事も無い(ラスト付近除く・・・というか、なんであんなの入れたんだろ?無い方が絶対完成度高かったのに・・・)ので、安心して観ていられます。謎を追う部分がメインで、ホラーというよりミステリー寄りなんですね。

○夏になると昔よく放送していた「あなたの知らない世界」や、読者投稿漫画をついついコンビニなんかで立ち読みしてしまう人なら、絶対楽しめる内容だと思いますよ(笑)!

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2016年08月26日

歩いても 歩いても

2008年公開

ストーリー
横山良多(阿部寛)は、再婚したばかりのゆかり(夏川結衣)と、その連れ子である あつし(田中祥平)と一緒に、実家へと向かっていた。今日は、15年前に事故で死んだ兄・純平の命日なのだ。実家には、開業医で現在は引退している父・恭平(原田芳雄)と母・とし子(樹木希林)が2人で暮らしている。家には既に、良多の姉・ちなみ(YOU)とその夫・片岡信夫(高橋和也)、娘の さつき(野本ほたる)、息子の睦(林凌雅)が先に到着していて、くつろいでいた。良多達家族は、今回の帰省で実家に一泊する予定だ。だが、良多はそれが嫌でしょうがない。家業を継げと言われたが、それを断って家を飛び出していたので、父・恭平と不仲である事。そこまでして始めた絵画修復士の仕事がうまくいかず、現在無職で・・・それを両親には隠している事。そして、連れ子がいるゆかりとの再婚を、母・とし子は快く思っていない事(女親であるとし子は、男の子である良多が一番可愛いのだ)。問題は山積みで、良多でなくても帰るのが嫌になりそうなものである・・・。更に、連れ子の あつしは、良多の事を“良ちゃん”と呼ぶのも、問題だ(まだ“お父さん”とは呼んで貰えないのだ)。ゆかりは、実家にいる間だけでも“お父さん”と呼んで欲しいと、あつしにお願いする・・・。

冷蔵庫にあるアイスを食べ、「お婆ちゃん家、大好き!」と喜ぶ、さつきと睦。恭平は、“お爺ちゃん家”では無い事が、かなり気に食わない。ようやく、実家に到着した良多達。仏壇に手を合わせた後、ちなみの家族に挨拶をする。風呂場で、買ってきたすいかを冷やす、良多。風呂のタイルはあちこちが剥がれ落ちており、更に手摺が取り付けてあった。良多がいない間に、確実に時間は経っているのだ・・・。良多達は、トウモロコシの実を取り、とし子がトウモロコシの天ぷらを作るのを手伝う。油が跳ねる音、そして香ばしい香り。それに釣られ、診察室に籠っていた恭平が出て来て、何気ない会話をする。さつきと睦は、「この部屋を私が貰う」と楽しそうに話しをしている。どうやら、ちなみの家族は、実家に戻って来て両親と同居しようと計画しているらしい。そうしていると、出前の寿司が届き、昼食となる。カーディーラーである信夫は、良多に大きいRV車の購入を勧めるが・・・良多は渋る。実は、まだ免許を持っていないのだ。その話を横で聞いていた とし子は、「息子の車で買い物に行くのが、昔からの夢だった」と呟く・・・。

昼食後、とし子は ゆかり達に良多が子供の頃の写真を披露する。小学生の頃の作文が出てきて、照れて作文を取り上げる良多。その頃は自分が内科、純平が外科になって父の仕事を継ごうと考えていたのだ。その後、庭先で全員揃った記念写真を撮影する。「お爺ちゃん」と信夫に連呼され、へそを曲げて撮影前に何処かに行ってしまう、恭平。さっき、子供達が「お婆ちゃん家」と言っていたのも、まだモヤモヤしているのだ。また、診察室に閉じ籠ってしまうのだった。

アイスを食べながら、家の中をブラブラと探検していた あつしに、恭平が声を掛ける。「大きくなったら、何になりたい?」と恭平に聞かれ、「ピアノの調律師」と答える あつし。その仕事を目指す理由が女性教師にあると聞き(恭平には言わなかったが、本当の理由は亡くなった父と同じ仕事に就きたかったからである)、恭平は あつしに医者を目指す事を勧める。そこに良多が現れ・・・あつしを外へと連れ出す。良多には、仕事を継がなかった自分への当てつけのようにも聞こえたのだ・・・。台所では、とし子と ちなみが話をしている。ちなみは、この家を二世帯住宅にしようと持ち掛けているが、とし子はイマイチその気にならず、のらりくらりと避けているのだ。そこに、良多が「墓参りしに行こうと思う」、と入ってきた。とし子は、良多一家と一緒に墓参りに行く事にする。その帰り道・・・とし子は良多に、本音を語る。「今更・・・他人と住むのはねぇ。子供達もギャーギャー煩いし。それにそうなったら・・・あんた戻って来にくいでしょ?」良多が好きな とし子は、良多に戻って来て欲しいのだ。恭平と折り合いが悪いのを知っているので、恭平が死んだ後でも良いから、と良多に戻って来いと勧めるのだった。

夕方、良多達が家に戻ると、今井良雄(田口智也)という青年が仏壇に線香をあげに来ていた。幼かった頃、海で溺れて死にかけた良雄を純平が救い、代わりに純平が命を落としたのだ。毎年純平の命日に線香をあげに来る良雄は、現在就職浪人。小さな広告会社でバイトをしている。良雄が帰ろうとすると、「来年もまた・・・顔、見せて下さいね。約束よ」と言い送り出す、とし子。良雄が帰った後、庭先でずっと後ろを向いていた恭平が「あんな下らん奴の為に・・・なんでよりによってうちの・・・。他に代わりはいっくらでもいたろうに・・・」と呟き怒っている。自分の仕事の事もあり、恭平と喧嘩を始める良多のせいで、重苦しい雰囲気に包まれてしまう茶の間。そこに、ようやく信夫が起きて来て・・・ちなみ達は家へと戻る事にする。そして夜になり、夕食。とし子は奮発し、うなぎを出前でとる。話題は、コンサートで とし子がすぐ寝るという話から、隣の部屋にあるレコードの話へ。「お二人の想い出の曲とか、無いんですか?」と話題を振る ゆかりに、「無いよ」と答える恭平と「あるわよ、レコード」と答える とし子。とし子はレコードを持ってきて、それを良多にプレーヤーでかけろと言う。曲は、いしだあゆみの『ブルー・ライト・ヨコハマ』で、「歩いても〜歩いても〜♪」と一緒に口ずさむ、とし子。その後、食事が終わり、風呂に入っていた恭平は・・・着替えを持って来た とし子に、「(あのレコードは)いつ買ったんだ?」と尋ねる。「丁度あの頃ですよ、板橋の。あの女のアパートまで、良多おぶって行ったんですよ。そしたら部屋ん中から、あなたの歌声が聞こえてきて。」と返す、とし子。恭平は当時浮気がバレていた事を今更ながら知り、返す言葉も見付からない。

深夜。台所で編み物をしている とし子に、「今日はご馳走になっちゃったし」と良多が小遣いを差し出す。息子から小遣いを貰い、喜ぶ とし子。良多が、「あのさ・・・良雄君、そろそろ良いんじゃないの?もう呼ぶの、止めようよ。なんか可哀想じゃない。辛そうだしさ、俺達に会うのも。」と昼間思っていた事を言い出すと、「だから呼んでんじゃないの。10年やそこらで忘れて貰っちゃ困るのよ。あの子のせいで、純平は死んだんだから。」と呟く とし子。純平が死んだのは、自分の意思で溺れている良雄を助けようとしたせいであり、誰のせいでもない。親として、恨む相手がいない分、辛い思いをしているのだから、良雄にも一年に一度ぐらい辛い思いをして貰わないと、という理屈なのだ。母の本心を知り、何とも言えない気分になる良多であった。

感想
○日本の映画で、ジャンル的には・・・人間ドラマかな?何の前情報も無しで、鑑賞しました。

○横山良多が、妻と息子を連れて帰省してきた。今日は15年前に亡くなった、兄の命日なのだ。だが良多は少し憂鬱な気分であった。兄が好きだった父とはイマイチ反りが合わないし、良多は現在無職。そして妻とは再婚であり、息子は連れ子だったからだ・・・。 という粗筋です。

○映画は、良多達が実家に泊まった2日間とその後日談で形成されていますが、特に何か事件が起こる訳でも無くて。淡々と、日常が描かれています。その構図などは見事なのですが・・・怖いんですよ、人間の本性が。息子を好きな母親は、再婚の事を快く思っていないので(息子が好きなので、独占欲が勝っているんでしょうね)、チクリチクリと嫁に嫌味を言ったり。長男が死んだ原因となった青年に対しても、実はかなり恨んでいたり。夫の過去の浮気に関しても、実は気付いていて、浮気の証拠たる曲を何気無く再生したり(この曲の歌詞が、映画のタイトルになっています)。幸せそうな家庭なのに、裏では色々と複雑な人間関係があったりして、観ていて何だか・・・疲れちゃいました(笑)。胃が痛くなっちゃいそうですよ・・・。

○なので、人にオススメはしませんが・・・かなり印象に残る作品ではありました。

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2016年08月19日

劇場版 百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える

2001年公開

ストーリー
テトム(岳美)が、恐るべきオルグの衝動を感じ取った。早速、現地へと急行する獅子走[しし かける]/ガオレッド(金子昇)、鷲尾岳[わしお がく]/ガオイエロー(堀江慶)、鮫津海[さめづ かい]/ガオブルー(柴木丈瑠)、牛込草太郎[うしごめ そうたろう]/ガオブラック(酒井一圭)、大河冴[たいが さえ]/ガオホワイト(竹内実生)、大神月麿[おおがみ つくまろ]/ガオシルバー(玉山鉄二)ら、百獣戦隊ガオレンジャー。そこにいたオルグ達は脅威といえる程のレベルでは無く、アッサリ片が付く。拍子抜けしたガオレンジャーだったが・・・その時、空中に渦のようなものが巻き起こり、ガオレンジャーとテトムを飲み込んでしまう。テトムの感じていた衝動は、これの事だったのだ。凄まじい衝動が、空間を引き裂いたのだ!

砂浜で、意識を取り戻した大河・鮫津・鷲尾・牛込。そこは時空の壁を越えた違う世界だった。突然何処からともなく現れた、ハデスオルグ(声:山形ユキオ)が「人間狩りだ〜!」と叫びながら大河達を襲う。変身して戦おうとした大河達だったが・・・魁人[かいと](大沢樹生)率いるレジスタンスが現れ、爆弾で崖を破壊、ハデスオルグは崩れてきた岩に押し潰されてしまった。一方、ゼウスオルグ(声:三宅健太)に捕らえられた獅子・大神・テトムは、ゼウスオルグ達の城である鬼之城に連行されていた。

城では、ゼウスオルグの弟であるポセイドンオルグ(声:水木一郎)がいつものように酒を呑んでいた。長男であるゼウスオルグ、次男であるポセイドンオルグ、三男であるハデスオルグは、一年前に突然この異世界の島に現れ、支配者として君臨しているのである。殆どの人間は浚われ、城の地下で強制労働を強いられ、残った人間はレジスタンスとして抵抗していたのだ。テトムはポセイドンオルグへの手土産として引き渡され、獅子と大神は地下の採掘場へ働き手として配置された。そこで獅子達は、伊莉那[いりな](佐藤康恵)と名乗る女性と知り合う。気品溢れる伊莉那の正体は、人間達の姫で・・・この島をオルグ3兄弟から取り戻そうと考えていた。島に伝わる伝説には、『天空に3つのリング現る時、赤い宝石を一つに戻すべし。さすれば、赤き聖なる獣が蘇り、島を救うべし。』とあり・・・赤い宝石の一つは魁人が、そしてもう一つは伊莉那が持っているのだ。そして伝説に示された日は、翌日・・・。

翌朝。レジスタンスが、鬼之城に突入する。その騒ぎを聞きつけ、地下で強制労働を強いられていた伊莉那達も立ち上がった。まずは奪われた宝石を探す必要がある。伊莉那は獅子・大神と共に、城の中を奔走する。そこに立ち塞がる、ゼウスオルグ。大神はガオシルバーに変身し、ゼウスオルグと戦い・・・伊莉那達を先へと行かせる。城の奥には酔いつぶれたポセイドンオルグがおり、その横には酔っぱらったテトムもいる!テトムの手には伊莉那が探していた赤い宝石が握られていた。酒呑み同士のポセイドンオルグとテトムは、どちらが酒を呑めるかを手持ちの宝石を賭けて勝負し、テトムが勝ったという訳だ。酔っぱらっているものの、怪力を誇るポセイドンオルグに苦戦する、獅子。そこに、魁人と鷲尾が駆け付け、形勢は逆転だ!

伊莉那と魁人が儀式を行う間、オルグ達を引き付ける獅子達。ガオレンジャーに変身し、立ち向かう!だが、そこには足止めしていたハズのゼウスオルグの姿が無い!一方、崖の上に移動した伊莉那達。だが空には3つの太陽が輝いているだけで、リング等何処にも存在しない・・・。その時、伊莉那達を追って来たゼウスオルグが、2人に攻撃を仕掛ける!伊莉那を庇い、倒れる魁人・・・。次は伊莉那を殺そうとするが、その前にガオシルバーが立ち塞がる!

ゼウスオルグに苦戦する、ガオシルバー。だが、ポセイドンオルグとハデスオルグ(先の戦いでは死んでいなかったのだ)を倒したガオレッド達が駆け付ける!魁人が伊莉那の腕の中で息を引き取り・・・怒るガオレンジャー。ガオシルバーの放つ破邪聖獣球と、ガオレッド達の放つ破邪百獣剣の攻撃を受けたゼウスオルグは・・・海へと落下していくが、自力で巨大化・再生する!対するガオレンジャーには、巨大なゼウスオルグに攻撃する術が無い。異世界なので、パワーアニマルに皆の声が届かないのだ!万事休すか・・・と思われた時、3つの太陽と3つの月が同時に重なって、金環食を起こす。それはまさに、3つのリングだ!伊莉那が祈りを捧げると・・・火山が噴火し、中から赤い聖なる獣・・・ガオコングが現れた!今、伝説は蘇ったのだ!

感想
○百獣戦隊ガオレンジャーの、劇場オリジナル作品です。仮面ライダーアギトの劇場版である劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4と、同時上映でしたね。

○時空の裂け目に飲み込まれたガオレンジャー達が辿り着いたのは、異世界。オルグ三兄弟が支配する島だった。ガオレンジャー達は、島にいるレジスタンスと共にオルグ三兄弟に立ち向かう!・・・といったストーリーです。

○尺が短いので、いきなり異世界に飛ばされちゃって、後は戦闘シーンがメイン。子供はこれで満足なんでしょうねぇ。同時上映のアギトは、かなりストーリー重視(名作ですよね)だったしね。

○映画オリジナルの敵は三体もいるし、映画オリジナルのロボも出るし、豪華です。ただ・・・映画オリジナルのゴリラタイプのパワーアニマル(巨大ロボに合体するメカみたいなもんです)・ガオコングが、本編で登場していたガオゴリラにそっくりで・・・かなり混乱しましたけどね(笑)!後で調べたら、ガオゴリラは緑色でしたわ。そこまで覚えて無かったなぁ・・・。

○伝説・・・日にち指定とか!凄い具体的だな!そしてガオレンジャー達が来た次の日とか!凄いご都合主義だな(笑)!!

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