2016年08月10日

拳銃と目玉焼き

2014年公開

ストーリー
冴えない中年の志朗(小野孝弘)の仕事は、新聞配達員だ。趣味はプラモデル作りで・・・独身である。彼が今、唯一の安らぎを感じている場所は・・・行きつけの喫茶店『ノエル』だ。朝、新聞配達が終わった後、必ずそこに行き、目玉焼きを注文する。志朗は『ノエル』のママ(紅萬子)・・・ではなく、アルバイトの店員・ユキ(沙倉ゆうの)に恋しており、ユキの焼いてくれた目玉焼きを食べるのが最高に幸せなのだ。ある朝、『ノエル』では・・・ママが新聞を見ながら「例の痴漢・・・夕べもまた出たんやなぁ。」と呟いていた。ママが常連客のタクシー運転手・サブ(戸田都康)に「あんたが犯人じゃないの?」と冗談を言って笑っていると、いつものように志朗がやって来た。注文はいつもと同じ、コーヒーと目玉焼きだ。サブが「物騒だから送り迎えしたろか?」とユキに言うが、ユキは「サブさんより志朗さんの方が頼りになりそうだ」と言い返す。それが、まんざらでもない志朗。そんな志朗に、ユキの携帯番号を書いたマッチを1万円で売りつけようとするサブだったが(志朗がユキに惚れている事は、周りの皆が気付いているのだ)、変に真面目な志朗は買おうとはしない。自分のタクシーが駐車禁止の切符を切られそうになっている事を知り、店を飛び出して行くサブ。マッチはテーブルに忘れていってしまった。今度会った時に返そうと、マッチをポケットに入れる志朗。

その夜。志朗は趣味のプラモデル作成に勤しんでいたが、ユキに言われた「志朗さんなら、痴漢ぐらい退治してくれますよね」と言うセリフが頭から離れない。そこで夜の街へとパトロールに出掛けるが・・・警官に逆に不審者と疑われ、逃げ回る始末だ。ようやく警官を巻いたと思った所・・・不良少年達がオヤジ狩りをしている場面に遭遇してしまう!弱いが正義感は強い志朗は、後先考えずにその場に飛び出して行き・・・逆にズボンを脱がされ、パンツ一丁にされた上にボコボコにやられてしまう。その隙に、取り出したおもちゃの銃(当たるとそこそこ痛い)で反撃するオヤジ。不良少年達は怒りだすが、近くでパトカーのサイレンが鳴ったので逃げ去って行く。オヤジはバルブ関係の工場を経営する阪本一之介(田中弘史)で、この日は作った玩具の銃を売り込みに行った帰りだったのだ。阪本は志朗に礼をしたいと言うが、志朗は何も考えず飛び出して逆にやられただけなので・・・その場から走り去ってしまう。翌日、志朗がいつものように『ノエル』に行くと、皆が拍手で迎えてくれた。そこには阪本がおり、皆は阪本から事情を聞いたのだ。何故ここに阪本がいるのか・・・と、不思議がる志朗。阪本の手には、志朗が昨日サブから渡されたマッチが。昨日の夜、阪本にタバコを吸う為の火が欲しいと言われ、志朗は偶然持っていたマッチを何も考えずに渡してしまったのだ。阪本がマッチに書かれていた番号に電話すると、ユキ・・・では無く、『ノエル』のママに繋がったという訳だ(サブのイタズラである)。「志朗さん、凄いですね!見直しました。正義の味方ですね!」とユキに言われ、照れる志朗。朝食が終わった後、阪本に呼び出された志朗は、一緒にオヤジ狩りを懲らしめてやろうと誘われる。昨日、散々痛い思いをした志朗はそれを断るが・・・強引に話を進められてしまうのだった。

仕事に戻った志朗。店主(多賀勝一)に、壊れていたバイクをバイク屋へ修理に持って行けと言われる。バイク屋で修理を待っている間、店に置いてあったバイクの雑誌を読んでいた志朗は、バイク用プロテクターの広告を見て『これなら、殴られても痛く無いのでは・・・』と閃く。早速その夜、ネットで注文する志朗。プロテクターにヘルメット、ゴーグル。完全武装した志朗は、阪本と『オヤジ狩り』狩りを始める。作戦は、酔っぱらったフリをした阪本にオヤジ狩りが襲って来たら、胡椒を使った目つぶしガスを噴射、怯んだ所を志朗がボコボコにするというものだ。なかなか現れないオヤジ狩りに、痺れを切らせて道路で本当に寝てしまう阪本。その時、オヤジ狩りが現れた!このままでは、阪本が危ない!何も考えず、飛び出す志朗!プロテクターは有効だが、羽交い締めにされては意味が無い。その時、ようやく起きた阪本が目つぶしを噴射、形勢は逆転。『オヤジ狩り』狩りは大成功に終わった!翌朝、志朗が『ノエル』でいつもの目玉焼きを食べていると、ママが新聞に載っていた『オヤジ狩り』狩りの記事に反応する。それを聞いて、「私は好きやな、悪い事を許さへん人。」と言う、ユキ。それを聞き、その気になった志朗は・・・体を鍛え始める。

朝から喫茶店でバイトをするユキには、もう一つの顔があった。夜になると、マリアという源氏名でデリバリーヘルスをしているのだ・・・。そんな事は、知らない志朗。ユキに好かれたい一心で、正義の味方にのめり込んでいく。コンセントで痺れたのをヒントに、スタンガンを購入し、プラモ作りで生かした技術で、プロテクターに組み込んでいく。前回の時のように、羽交い締めされた時の為の対策である。更に、ヘルメットを加工し、色を塗り・・・特製のマスクを完成させた。全身が黒い色で覆われた、ヒーローの誕生である・・・。一方、その頃ヘルスの仕事を終えて帰宅したユキは・・・同棲中の彼である哲也(矢口恭平)が、またも仕事を辞めて家に閉じ籠っているのに気付き、ショックを受けていた。そして翌日、仕事を探す事も無くパチンコに戯れていた哲也は、金融屋の山盛(ゆうき哲也)の部下に拉致される。この日は、借金の返済日だったのだ。哲也は山盛に、元役者である過去を活かした仕事を斡旋される。そこは黒井(吹上タツヒロ)の事務所で・・・仕事は振込詐欺なのだ。哲也は仕事が決まった事をユキに打ち明け、安心させようとするが、内容をぼかして話そうとしない哲也の様子を変に思ったユキは、翌日仕事場に向かう哲也の後をつける。そして、仕事の内容に気付いてしまった・・・。

ユキが休みで(哲也の後をつける為、バイトを休んだのだ)、ユキの焼いた目玉焼きが食べれなかった志朗。その夕方、いつものように公園でトレーニングに励んでいると、落ち込みベンチに座っているユキを発見する。ユキは、哲也に仕事の事で詰め寄って喧嘩になって、落ち込んでいるのだ。志朗に励まされ、少し明るさを取り戻したユキ。その時、ユキに仕事の電話が入る。志朗と別れ、仕事に向かったユキだったが・・・客は何と、競馬に当たって奮発してヘルス嬢を呼んだ、サブだった!自分の裏の顔が『ノエル』の常連であるサブにバレてしまったユキは、その日を限りに『ノエル』のバイトを辞めてしまう・・・。翌朝、ユキが辞めた事を知り、ショックを受ける志朗。そこに、サブが現れ、昨日の出来事をママに説明する。事実を知り、更にショックを受ける志朗。ママは、ユキが同棲してる男が多額の借金していて、それをユキが一緒に返そうと必死に働いていた事を、志朗達に語る・・・。志朗は真実を確かめるべく、デリヘルに電話してマリアを呼び出す。そして一番時間の長い180分コースを選び、3万円を支払う。サービスすると言うマリアの手を振りほどき、「これ・・・使って下さい!」と、自分の通帳と実印を差し出す志朗。その志朗の気持ちが痛いほど伝わり・・・ユキはいたたまれなくなって、「もう、呼ばんといて下さい!」と言い残し、部屋から出て行ってしまう・・・。

根が真面目な哲也は、ユキに咎められた事もあり、振込詐欺の仕事がどうしても出来ない。仕事を辞めたいと黒井に言い出すが、一蹴されてしまった。だが借金があって身動きが取れない為、八方ふさがりである・・・。そこで哲也は、ユキと逃げる計画を立てる。まず、黒井の車に発煙筒を仕掛け、黒井達をそちらに誘導し・・・その隙に金庫の金を盗み(番号は、不用意に哲也の前で黒井が開けていたのを見て覚えていたのだ)、待ち合わせした場所でユキと落ち合って、田舎へ逃げようというものだ。計画は上手く行ったかに見えた。逃げる準備をしていたユキにデリヘルの雇い主から電話が入る。前日、デリヘルの仕事を辞めていたユキは一度は断ったが、どうしても断りきれず、最後の仕事として現地へと出向く。そこには黒い覆面をした男達がいて、哲也の居場所を吐かせようと、マリアに暴行を働く・・・。ユキは必死に抵抗したが、哲也からメールが届き、待ち合わせの場所がバレてしまう・・・。黒井からの招集で男達は引き上げ、ユキは軽い怪我程度で済んだが・・・哲也は黒井の部下達に拉致られてしまった。

失意に沈む志朗に、電話が入り、居酒屋に呼び出される。相手は阪本と『ノエル』のママで、失恋した志朗の事を励まそうと思ったのだ。すっかり出来上がって居酒屋を出た志朗達は、『ノエル』の入口の所にユキが座っているのを発見する。もう、他に頼る者がいないユキは、どうしていいか分からず・・・ここにやって来たのだ。事情を聞き、そんな男とは別れろというママに、ユキは反論する。昔・・・学生の頃、劇団をしていた哲也とユキ。ある日、自称プロデューサーが現れ、東京で売り出してあげると持ち掛けて来た。哲也は怪しいから止めようと言ったが、チャンスだと思ったユキが話を進め、あちこちから金を借り自称プロデューサーに渡したが・・・結局騙されてしまったのだ。警察に電話しようとするママを止めるユキ。警察に通報したら、哲也も逮捕されてしまうからだ。意を決した志朗は、ユキに「大丈夫ですよ」と微笑み、その場を飛び出して行く・・・。

感想
○元々は自主製作の映画で、監督 兼 撮影 兼 照明 兼 編集 で、しかもコスチューム製作までやっていると知り・・・ショボショボの映像だと想像していたのですが、思っていた以上にしっかりした作品に仕上がっていてビックリしました(笑)。・・・って、失礼でしたね。

○独身で冴えない新聞配達員の中年・志朗は、毎朝喫茶店でコーヒーと目玉焼きを食べるのが日課だ。実は、喫茶店で働くアルバイト店員のユキに片思いしているのである。そんなある日、近辺で痴漢騒ぎがあり、ユキに冗談で頼られた志朗は・・・夜にパトロールに出掛け、偶然オヤジ狩りに遭っていた町工場の社長・阪本を助ける(志朗は弱く、オヤジ狩りに返り討ちに遭うが、パトカーの巡回に救われたのだ)。翌日、阪本にオヤジ狩りを懲らしめようと持ち掛けられた志朗は、ネット通販でプロテクターを購入。作戦は見事に成功(?)し、オヤジ狩りをボコボコにする。新聞にその記事が載り、ユキがそれを褒めた事から、志朗は少しずつ正義の味方として本気になっていく。しかし、ユキにはある秘密があり、それがユキの、そして志朗の人生に大きく変化をもたらしていくのだった・・・というストーリーです。

○弱くて・・・でも、大事な人の為にとヒーローにのめり込んでいく、志朗。最後まで決して格好良いとは言えませんが、私には最高のヒーローに見えました。市販のプロテクター装備してるだけだもんね。そりゃ、普通なら怖くて当たり前だし・・・よく頑張ってたよ!私には出来ないなぁ・・・。

○オチも意外性こそ無いものの、スッキリとした納得の出来だし。良いんじゃないかなー?

○でも哲也、お金盗むのなら夜中・・・誰もいない事務所に忍び込めば、もっと危険無く事を運べたんじゃないかなぁ。ユキも、最初に先に逃がしておくべきだしね。でもそれじゃ、志朗活躍出来ないけど(笑)。

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2016年08月05日

魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー

2006年公開

ストーリー
2005年10月4日。小津魁[おづ かい]/マジレッド(橋本淳)、小津翼[おづ つばさ]/マジイエロー(松本寛也)、小津麗[おづ うらら]/マジブルー(甲斐麻美)、小津芳香[おづ ほうか]/マジピンク(別府あゆみ)、小津蒔人[おづ まきと]/マジグリーン(伊藤友樹)達、5人の兄弟はヒカル/マジシャイン(市川洋介)と共に、高級レストランで今から食事を楽しもうとしていた。今日は小津家の、10年に一度のファンタスティック・ハッピーディであり、贅沢が許される日なのだ。前回は10年前。当時7歳だった魁は全く記憶に無いので、今回が初めてのようなものだ。芳香は当時の事をよく覚えており、母が胸に付けていたブローチが綺麗で良く似合っていたと、しみじみ思い出す。今日も、芳香はそのブローチを持参していた。この場には居ない母にも、幸せな家族の姿を見て貰おうと思ったのである。そしていよいよ食事が始まった途端・・・地震が店を襲う!いや、地震では無い。巨大なアリエナイザー・チグカデ星人ビルヂーグが、レストランの建物ごと何処かに運ぼうとしているのだ!マジレンジャーに変身しようかと迷う、魁達。大勢の客が、周りにいるから変身出来ないのだ。その時、1人の客が立ち上がる。「皆さん、落ち着いて下さい!」そう言ってドレスを脱いだ下には、S・P・D(宇宙警察スペシャル・ポリス・デカレンジャーの略である)の制服が!その女性はウメコこと胡堂小梅[こどう こうめ]/デカピンク(菊地美香)だったのである!

ビルヂーグは、巨大な口から飲み込んだ物を別の場所に転送する能力を持っている。現地へ急行する、テツこと姶良鉄幹[あいら てっかん]/デカブレイク(吉田友一)、ホージーこと戸増宝児[とます ほうじ]/デカブルー(林剛史)、センこと江成仙一[えなり せんいち]/デカグリーン(伊藤陽佑)、ジャスミンこと礼紋茉莉花[れいもん まりか]/デカイエロー(木下あゆ美)。実はセンとウメコは非番で、このレストランでデートの予定だったのだ。先にレストランで待っていたウメコが、事件に巻き込まれたのである。連絡を受け、デカピンクに変身してビルヂーグに攻撃する、ウメコ。攻撃を受け、クシャミをした衝撃でレストランを落とすビルヂーグ。デカレンジャー達は各々メカに乗り込み、連携プレイで見事レストランをキャッチする。遠くからその様子を見て悔しがるアルゴル星人バボン(声:長嶝高士)。バボンは、今回の事件のリーダー的存在だ。だがその上に、バボンに指示を出すエージェントXなる存在がチラつく・・・。

逮捕されたビルヂーグを、簡単に抹殺するバボン。そして、今度はデカレンジャーにも牙を剝く!バボンの胸には魔法陣が描かれており、デカレンジャーの銃による攻撃を全て吸収。デカレンジャーは窮地に追い込まれる。そこに現れたのは、マジレンジャー!バボンには魔法が有効で、マジレンジャー達は一方的にバボンを追い詰める。そして止めを刺そうと、マジピンクの変身した大砲で飛び出して行く、マジレッド。だがその前に、突然ファイヤースクワッドの装甲服・バトライズモードを身に纏ったバンこと赤座伴番[あかざ ばんばん]/デカレッド(載寧龍二)が現れ、最大火力のバトライズファイヤードライブを放つ。銃器による攻撃を吸収、自らの力に変えた事で復活したバボンは反撃に出て、マジブルーを人質に取り魔法陣から逃げてしまった。追って行けたのは、デカイエローだけで・・・後に残された面々には、もはや追跡は不可能。勝手な行動をしたとデカレッドに殴りかかるマジレッド。ファイヤースクワッドに転属していたバンは、バボンの背後にいるエージェントXを追って地球に来たのだ。エージエントXはあのエージェント・アブレラの後継者ともいえる存在の死の商人で、全てが謎に包まれた存在である。そのエージェントXから、連絡が入る。マジブルーと『天空の花』を交換したいと言うのだ。『天空の花』に、心当たりが無い小津家の面々は焦る・・・。

エージェントXの正体・・・それは冥獣人デーモン・アボロス(声:竹本英史)。地底冥府インフェルシアから出て行ったアボロスは、アリエナイザーとなり暗躍していたのである。バボンの後を追って行ったデカイエローは、1人アボロス達の中へ突入するが、逆に捕らえられてしまう。その時、アボロスの意識を読み取ったジャスミンは(触れた者の心を読める能力があるのだ)、その恐ろしい計画に驚愕する・・・。一方、小津家で『天空の花』について調べていた一同は、手掛かりが無く焦っていた。その時、玄関のチャイムが鳴り・・・やって来たのは、地球署のメカニック担当である、白鳥スワン(石野真子)だった。スワンは魁達の母・深雪(渡辺梓)と友人であり、深雪の伝言を伝えに来たのだ。昔、深雪はスワンとドギー・クルーガー/デカマスター(声:稲田徹)に『天空の花』ついて相談した事があった。『天空の花』はマジトピアの秘宝で、悪を打ち抜く力を与えてくれると言われているが・・・10年に一度、人間の中にある愛を凍り付かせてしまうという能力も併せ持つのだ。それを防ぐ為、その石を10年に一度最高に幸せな愛の気に触れさせる必要があり、自分にもしもの事があった時は、その役目をお願いしたいと言っていたらしい。そう、10年に一度のその日が、ファンタスティック・ハッピーディだったのだ。つまり芳香の持っていた母のブローチ・・・それが『天空の花』だ!バボンの持つ攻撃を吸収する力は魔法によるものだと確信したホージーは、今回の事件を解決する為、小津家の面々に正式に協力を要請する。

センの考えた奪還作戦。それはテツとヒカルが女装してバボンの気を引く作戦であった(バボンの趣味が、背が高くスネ毛の生えた女性の為)。その隙に、他のメンバーが周りから人質を救おうとしたのだ。だが、テツとヒカルのカツラが取れ、アッサリ作戦は失敗。人質は取り返したものの、『天空の花』が奪われてしまった!あれだけ喧嘩したいたデカレッドとマジレッドが、息の合った攻撃を見せ、『天空の花』を取り戻す事に成功する。だが、それも全てエージェントXの計算のうちであった。攻撃を受け、吹っ飛ばされ・・・変身が解ける、バンと魁。バンの首から、ペンダントが飛ぶ。それを必死に拾おうとするバンに、「結婚相手の写真が、そんなに大事かよ!」と怒ってペンダントを奪う、魁。だが中にあった写真は、宇宙人の家族のものであった。それはエージェントXに命を奪われた家族の写真で・・・バンが正しい心を持つ熱い男であると、その本質に気付いた魁は、自分が誤解していた事に気付く。

エージェントXに『天空の花』を奪われてしまった、魁。エージェントXは、魁とバンを抹殺しようと攻撃を繰り出す!ピンチのバン達を救ったのは、救援に現れたドギーだった。ドギーはデカマスターに変身し、エージェントXに向かって行こうとするが、突然現れた魔導騎士ウルザード(声:磯部勉)が邪魔をする!ウルザードにその場を任せ、怪重機アボトレックスに乗り逃亡するエージェントXとバボン。デカマスターはウルザードを食い止め、バン達に後を追わせる。デカマスターの必殺技・ベガスラッシュとウルザードの必殺技・暗黒魔動切りは互角!勝負は付かず、ウルザードは退却していく。

宇宙に出たアボトレックス。エージェントXは、『天空の花』をアボトレックスにセットし、地球に向けてビームを照射する。地球は闇に包まれてしまう。それはジャスミンが超能力で見たエージェントXの作戦が、今まさに始まった事を示していた。このままでは、地球の人々は愛の心を失い、地球は死の星と化してしまう。マシンに乗り、宇宙へと向かおうとするバン達に、同行を願う小津家の面々。バン達はそれを断ろうとするが、小津家の熱い気持ちに応え共闘に賛同する!正義を愛する気持ちは、今一つにまとまったのだ!

感想
○2006年に発売された、スーパー戦隊Vシネマの第12作目です。当然、ファン向けの作品なのですが、両戦隊を知っている人にはかなり楽しめる作品に仕上がっています。

○各戦隊の特性である部分が上手く消化されており、銃器が利かない敵には魔法を使うマジレンジャー、宇宙にいる敵には宇宙警察であるデカレンジャーと、それぞれ見せ場がありシナリオが見事です。他に、ジャスミンとウメコがナイとメアの衣装を着たり、その逆があったり、芳香と麗がジャスミンとウメコの衣装を着たりと、嬉しい演出もあります。テツとヒカルの女装も、一部のファンには嬉しい演出なのかも・・・(笑)。

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2016年07月28日

神様ヘルプ!

2010年公開

ストーリー
25年前に大量殺人が起こり、現在は廃校となった佐藤学園。ホラープランナーのアツオ(加藤和樹)は、ここにお化け屋敷を作ろうと計画し、仲間達と共に現地へと足を踏み入れた。1人で校舎の中をうろついていたアツオは、何気なく手に取った写真に自分そっくりの人物が写っている事に驚く。そして何かの気配を感じ振り向くと・・・そこには青い光が浮いているではないか!その光はアツオに向かってきて、衝突したかと思うと、アツオは意識を失った・・・。

意識を取り戻したアツオだったが、頭が痛い。そして何故か、時々・・・惨殺された死体のようなものが、フラッシュバックする。そこに合流した、今回のプロジェクトを企画した会社の担当者・滝島典子(佐藤めぐみ)と滝島の先輩であり滝島が好きな朝倉孝明(小西遼生)、そしてある事件の犯人を追ってこの廃校に忍び込んでいたが、廃校で無かった場合不法侵入になってしまう為、身分を隠している藤本竜ニ(佐藤二朗)刑事と赤岩聡(柳澤貴彦)刑事。滝島の前で良い所を見せようと張り切る朝倉に対応する為、アツオは校舎内の仕掛けについて案内して回る事に。一方、お化け屋敷のポスター撮影用キャストとしてやってきていた小橋俊(賀来賢人)と木下奈緒(佐津川愛美)のカップルは、暇を持て余して校舎内を探検していて・・・過去、まだ廃校となる前の校舎へ迷い込んでいた。そこでは翌日からのお盆休みに備え、用務員の誉田和彦(北条隆博)がトタン板で校舎の扉や窓を補強している最中であった。昨年、暴走族が誰もいない校舎に侵入し、窓ガラスを全部割ってしまった為、今年から防御策として こうする事になっていたのだ。その様子を見て、何故か漠然と“塞いじゃダメ”と感じる奈緒・・・。その時、全身真っ黒なスーツを着た、悪魔に魂を売った男・西条勝(松田悟志)が現れ、理科教師の佐藤隆(加藤和樹/2役)に声を掛ける。「復讐が始まりますよ?」と呟くと、煙のように姿を消す西条。

西条と出会ってから、佐藤の様子がおかしい。西条は、呪いで佐藤の悪の心を少し大きくしたのである。葛藤する佐藤を、いつの間にか過去に紛れ込んでいたアツオが遠くから眺めている。アツオは昔、祖母に聞いた話を思い出していた。学校が建つ前、この地には陸軍大佐の屋敷があった。大佐の一人娘と結婚したいと言う男が現れたが、身分の違いを理由に、男は結婚を認めて貰えなかった。それどころか、娘を傷物にされたと怒った大佐は、男に集団で暴行を加え殺し、さらし首にしたのだ!その夜、さらし首は目を見開き、呪いの言葉を発したという。その男こそ、西条だ!そして時は流れ・・・大佐の生まれ変わりが佐藤だったのである!西条の呪いにより、気が触れてしまった佐藤は・・・凶器を持って行動を開始する・・・。

藤本刑事と赤岩刑事は、過去この学校であった惨劇の事を話し合っていた。殺人を犯した佐藤は消息が今も不明である事。当時の生存者は2名いたが、発狂寸前だった為に事件以前の記憶を消す処置が取られた事。その2人は今朝同じ時間に、脳の血管が切れて亡くなっている事。その2人の名は、小橋俊と木下奈緒である事・・・。

過去に戻った俊と奈緒は、少しずつ記憶を取り戻しつつあった。あの夏休みの日、補習で学校に来ていた俊と奈緒は、西条により呪われた佐藤が起こした惨劇に、巻き込まれたのだ。校舎内に閉じ込められた人々は、次々と佐藤により殺されていく。電話線は切断され、外部に連絡は取れないし、誉田用務員がトタン板を打ち付けたので、外に逃げる事が出来ないのだ。ナタを振り上げる佐藤の前に立ちはだかったのは、アツオだった。「その体を返して貰おうか!」と佐藤の背後にいる西条に言う、アツオ。アツオには、あの青い光・・・佐藤の半身である、善なる魂が取り憑いている状態なのだ。惨劇の後、自殺した佐藤だったが・・・西条により魂を二つに分断され、邪悪な魂は西条によって捕らわれたままで、悪夢のように延々とあの惨劇を繰り返している。それを止める為、佐藤の善なる魂はアツオの体を利用していたのである。しかし、西条の力は想像を遥かに超えていた。西条の力により、佐藤の体にある邪悪な魂と、アツオの体にある善なる魂を入れ替えられてしまった!そして現代に戻ったアツオ(魂は佐藤の邪悪な魂である)は・・・滝島と朝倉に襲い掛かる!惨劇は、現代において再び繰り返されてしまうのだろうか・・・。

感想
○舞台『Tower of Sugar』が原作の、ホラー映画です。いや・・・ホラーコメディ映画、かな?出演者が特撮好きには妙に豪華。風間大介/仮面ライダードレイク役の加藤和樹、秋山蓮/仮面ライダーナイト役の松田悟志、上城睦月/仮面ライダーレンゲル役の北条隆博、魔戒騎士・冴島鋼牙役の小西遼生と、ファンにはたまりませんね!

○加藤和樹、演技上手いですねぇ。二役をキッチリと演じ分けています。狂気を孕んだ方の演技、何だか楽しそう(笑)。エンディングの彼が歌う『神様ヘルプ!』も上手かったです!

○相変わらず、佐藤二朗の演技が絶妙だわぁ・・・。何だか、ファンになっちゃいそうです(笑)。

○っていうか・・・自分達がまだ校舎内にいるのに、全部トタン板で塞いじゃうっておかしくね?!誰も帰れなくなってますやん(笑)!!

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